地球温暖化って何?
地球温暖化って何?
地球をつつんでいる大気中には、温室効果ガスといって、太陽の光であたためられた熱の一部をにがさないようにして地球の気温を人間が生活しやすい温度(14℃)にしてくれるガスがふくまれています。
このガスがないと地球はとても寒くなって(マイナス19℃)、生物が死んでしまいます。でも、温室効果ガスは増えすぎると地球を暖かくしすぎてしまいます。
これが「地球温暖化」です。
温室効果ガスが増えて
地球が暖かくなることだよ
温室効果ガスはどのくらい増えているの?
温室効果ガスの中身は、二酸化炭素、メタン、フロンガスなどいろいろあります。
大気中で一番多い温室効果ガスは二酸化炭素(CO2)です。
温室効果ガスの代表である二酸化炭素は、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やすと空気中に出ます。
二酸化炭素は地球全体で毎年確実に増加しています。
2015年には400ppmを超え、2020年には410ppmを超えました。
※ppmは濃度をあらわす単位。410ppmは0.041%です。
温室効果ガスはどうして増えるのでしょう?
様々な人類の活動によって温室効果ガスが増えています。※産業革命後少しずつ増え、1950年以降は急激に増加しています。
- 二酸化炭素:石油や石炭など化石燃料の燃焼(自動車、石油ストーブ、火力発電所、セメントの生産など)、森林の破壊、山火事など
- メタン:農業や廃棄物、牛のげっぷなど
- フロン類:エアコン、冷蔵庫など
日本の二酸化炭素の排出量は193か国中世界第5位なんです。
※産業革命とは・・・
イギリスで18世紀半ばから19世紀にかけて起こった、技術革新のこと。これによって大量生産が始まり、経済が発展し、社会や政治も大きく変動しました。
地球はどのくらい暖かくなっているのでしょう?
世界の平均気温は1850年~2020年までの170年間に
1.09℃上がっています。
たった1.09℃
上がっただけなの?
1.09℃地球が暖められたことで、どのようなことが起こっているのでしょう?
- 最高気温が35℃以上の日(猛暑日)が増えています。
- 熱中症による死亡者数が増えています。
- とても激しい雨(豪雨)が増えています。
- 「さくら」の開花日が10年あたり約1日早くなっています。
- 海の温度が上がってサンゴが死んでしまいます(白化)。
- お米やリンゴなどの農作物に高温障害が発生しています。
- サンマやスルメイカは減り、ブリが増えています。
実はいろいろな
影響があるんだね