岩手県内脱炭素先行地域<紫波町・久慈市・宮古市>の取組紹介 ~R5年度岩手県地球温暖化対策地域協議会 情報・意見交換会より~  

トピックス温暖化情報

当センターでは、2月1日に令和5年度地球温暖化対策地域協議会の情報・意見交換会を開催いたしました。会場・オンラインあわせて50名を超える参加者となり、大盛況でした。今後脱炭素先行地域を目指す市町村にとって、有意義な情報交換の場となりました。

そこでご説明いただいた、岩手県内の脱炭素先行地域(紫波町・久慈市・宮古市)の各市町の取組について、改めて発表資料とともにご紹介いたします。

       

◎紫波町  みくまるっと脱炭素化モデル事業について(R5・4月選定)

<概要>町内最大の観光施設であるラ・フランス温泉館が立地する水分地区、町の循環型まちづくり形成の中心的施設で あるえこ3センターが所在する新山地区において、PPAを中心とした太陽光発電・蓄電池のほか、木質バイオマス熱電併給設備、町内生ごみ等を原料とするメタン発酵バイオガス発電等を導入し、脱炭素化を実現。バイオガス発電により発生する消化液については、「水田活用の直接支払交付金」(農林水産省)を活用して町が作付転換を推奨している子実用トウモロコシ等の肥料として活用し、農業振興と脱炭素施策の相乗効果を生み出す。
PDFファイル  紫波町 みくまるっと脱炭素化モデル事業について




◎久慈市  久慈市に置ける行政課題と課題解決へ向けた脱炭素先行地域の取り組み(R4・11月選定)

<概要>過疎地域である山形町(旧山形村)の全需要家を対象に、オンサイトPPA事業等により太陽光発電・蓄電池を最大限導入するとともに、市有地等へのオフサイト太陽光発電の導入や、市内に設置予定の大規模陸上風力発電のうち1基を地産地消用として活用することで、脱炭素化を実現。また、バーク(樹皮)を活用した木質バイオマス熱 電併給システムの導入を図る。さらに、再エネガイドライン※に基づき風力発電の作業道を森林事業者向けに開放することで林業振興を図る。 
※「地域に裨益する再生可能エネルギー事業の実施に関するガイドライン」(令和3年10月 久慈市策定)
PDFファイル  久慈市に置ける行政課題と課題解決へ向けた脱炭素先行地域の取り組み



◎宮古市  岩手県宮古市の脱炭素化に向けた取り組み ~再生可能エネルギーで持続可能なまちへ~(R4・11月選定)

<概要>拠点集約エリアである「中心市街地」と震災復興で再整備された「田老地区」において、住宅等に太陽光発電・蓄電池を最大限導入するとともに、田老地区遊休地に設置する太陽光発電を夜間連系太陽光発電として活用する ほか、国産中型風力発電の導入により、再エネの最大限活用と脱炭素化を実現。また、宮古市版シュタットベルケ の枠組を活用し、エネルギーの地産地消による地域内経済の好循環を創出するとともに、収益を公共交通の維持等に活用。
PDFファイル 岩手県宮古市の脱炭素化に向けた取り組み




※以上の概要は、以下ウェブサイトより引用させていただきました
◇脱炭素先行地域支援サイト
https://policies.env.go.jp/policy/roadmap/preceding-region/




<その他 参考資料>
◇岩手県の脱炭素化に向けた取組について(岩手県環境生活部 環境生活企画室)
PDFファイル 岩手県の脱炭素化に向けた取組について