令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果が公表されました

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環境省は、令和3年度の「家庭部門のCO2排出実態統計調査」の結果(確報値)を発表しました。

環境省では、地球温暖化対策の企画・立案に役立てる基礎資料として、「家庭部門のCO2排出実態統計調査」を実施しています。
この調査では、調査世帯数13,000世帯を対象に、各世帯の世帯構成、住宅の建て方、電気、ガス等のエネルギー消費量や家電製品別の使用状況等、詳細に調査しています。

平成 29 年度と令和3年度の年間CO2排出量を比較すると、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う生活の変化による「特殊要因」ではやや増加がみられましたが、
電気の CO2排出係数の改善による「CO2排出原単位要因」、令和3年度の冬季の気温が高かったことによる「気候要因」、省エネの進展や世帯構成等属性の変化による「トレンド要因」の3つの要素が重なり、令和3年度においては減少となりました。



〔全国の結果〕
令和3年度の世帯当たりの年間 CO2排出量(電気、ガス、灯油の合計)は、2.74トン CO2 となりました。各エネルギー種の内訳は電気が 66.4%、都市ガスが 15.3%、
LP ガスが 5.8%、灯油が 12.8%となりました。

▲世帯当たり年間エネルギー種別CO2排出量・構成比(全国)
出典:環境省「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査結果(確報値)の概要」
※調査の対象期間は令和3年4月~令和4年3月の1年間
 
〔令和2年度との比較〕
世帯当たりの年間 CO2排出量は前年度比▲4.9%、エネルギー消費量は同▲4.6% となりました。



 
〔二酸化炭素排出量の季節変化〕
二酸化炭素排出量を月別に比較すると、12~3月の期間、冬季の排出量が多いという結果が出ました。


▲世帯当たり月別エネルギー種別CO2排出量
出典:環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査結果(確報値)の概要」


〔東北地方の年間二酸化炭素排出量〕
東北地方の世帯当たりの年間二酸化炭素排出量は、電気の使用による排出が2.41トン、都市ガスが0.18トン、LPガスが0.20トン、灯油が1.23トンを占めました。
北海道の1.83トンに続き、東北地方は灯油の使用による排出が多くなっています

▲地方別世帯当たり年間エネルギー種別CO2排出量
出典:環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査結果(確報値)の概要」



環境省ホームページでは、家庭における省エネルギー行動の項目別実施状況と二酸化炭素排出量の結果など、詳細にわたる調査結果の概要を公開しています。
引き続きできることから取り組んでいきましょう!


※「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(確報値)について」
(環境省ホームページ)

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/kateiCO2tokei.html