気候変動に関するレポートが公表されています

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環境省から、「気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018」が公表されています


 環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁は、国内の気候変動に関する知見を取りまとめたレポート「気候変動の観測・予測・影響評価に関する統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」を作成、公表しています。
 

 このレポートは、気候変動への対策を考える際に役立つ科学的知見の提供を目的として、主に日本を対象とした気候変動の観測・予測、影響評価分野の最新情報を集約したものです。観測結果に基づく気候変動の現状と将来の予測結果について、最新の知見がまとめられています。また、気候変動により現在生じている影響と将来予測される影響についての記述は、特に気候変動への適応策を考える際に役立つ資料となっています。
 

気候変動の観測事実と将来予測(概要版より抜粋)
・世界の平均気温は19世紀以降100年あたり0.72℃の割合で上昇しており、将来も気温上昇が予測されます。日本では100年あたり1.19℃の割合で気温が上昇しています。
・海水温が上昇しており、北極海の海氷も減少しています。
・熱帯低気圧の最大風速や降雨量は増加する可能性が高く、猛烈な台風の増加が予測されています。日本は、強い雨が増加している一方で、降水日が減少しています。
気候変動による影響(概要版より抜粋)
・東日本や北日本でも竹林が定着し、地域の生態系などに悪影響を及ぼす可能性があります。
・河川の流況が大きく変わり、流域で複合的な水害や土砂災害が発生することが懸念されます。
・熱中症の患者数が増加傾向にあります。特に東北地方では
今世紀半ばの熱中症搬送者数が2倍以上増加する可能性も予測されています。
・世界各地の気候変動による影響が、国内の産業や経済に影響を及ぼすことも懸念されます。

 

 各分野の詳細情報に加えてコラムなども含まれる完全版(PDF形式、138ページ)のほか、概要版(PDF形式、8ページ)も公表されています。地球温暖化対策の参考に、ぜひご覧下さい。
 

詳しくはこちら(環境省HP)
http://www.env.go.jp/press/105129.html
レポート(PDFファイル)はこちら
http://www.env.go.jp/earth/tekiou/report2018_full.pdf
概要パンフレット(PDFファイル)をこちら
http://www.env.go.jp/earth/tekiou/pamph2018_full.pdf