再生可能エネルギーの導入

日本のエネルギー自給率はわずか8.3%(2016年度)
石油や石炭、天然ガスなど、多くの化石燃料を使っています

日本では、高度経済成長期にエネルギー需要量が大きくなる中で、供給側では石炭から石油への燃料転換が進み、石油が大量に輸入されるようになりました。石炭・石油だけでなく、石油ショック後に普及拡大した天然ガスは、ほぼ全量が海外から輸入されています。

日本のエネルギー自給率

日本のエネルギー自給率

一次エネルギー国内供給量の割合

一次エネルギー国内供給量の割合
参考:経済産業省資源エネルギー庁「エネルギー白書2018」を元に作成

パリ協定の目標2℃上昇までに残された
CO2総排出量は約1兆トン

パリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つことを目標としています。2℃上昇をもたらすCO2総排出量約3兆トンのうち、すでに約2兆トンが排出されています。残り約1兆トンは、現在見つかっている世界の化石燃料の3分の1を燃焼させると到達してしまいます。

SBT(企業版2℃目標)について
参考:「SBT(企業版2℃目標)について」(環境省)を元に岩手県が作成

CO2排出量ゼロである「非化石燃料」の導入拡大が求められます。再生可能エネルギーの導入量を拡大することはその一つです。

太陽光や、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーです。これらは、「再生可能エネルギー」ともいわれます。

引用:経済産業省資源エネルギー庁ホームページ「なっとく!再生可能エネルギー」より

岩手県では、再生可能エネルギーによる電力自給率35%を目指し、導入を進めています。

岩手県では、地球温暖化対策実行計画の中で、2020年度の再生可能エネルギーによる電力自給率を35%とすることを目標とし、環境に優しいエネルギーである太陽光発電や風力発電、バイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーの取組を進めています。全国的に見て、岩手県は再生可能エネルギーに適した条件がそろっています。

岩手県における
再生可能エネルギー導入実績

岩手県における再生可能エネルギー導入想定量と実績
参考:「岩手県における再生可能エネルギー導入想定量と実績」を元に作成

※全国の導入量については、下記のサイトをご覧ください。

経済産業省 資源エネルギー庁「固定価格買取制度 情報公表用ウェブサイト」
https://www.fit-portal.go.jp/PublicInfoSummary

岩手県内の再生可能エネルギー発電施設の事例

高森高原風力発電所(一戸町)

高森高原風力発電所は、大型の風車11基からなる県内初の蓄電池を併設した大規模風力発電所で平成30年1月1日に運転を開始しました。

定格出力:
25,300kW(2,300kW×11基)
売電電力量:
1年あたり約5,300万kWh
(一般家庭約1万6千世帯分)
高森高原風力発電所
出典:岩手県企業局

松川地熱発電所(八幡平市)

松川地熱発電所は、昭和41年10月に完成、運転開始した国内初の地熱発電所です。蒸気井から噴出した天然の乾き蒸気でタービンをまわして発電を行うドライスチーム方式が採用されています。

認可出力:
23,500kW
参考:資源エネルギー庁ホームページ「松川地熱発電所」
松川地熱発電所
出典:(一社)八幡平市観光協会

北上浄化センター消化ガス発電施設(北上市)

下水処理過程で発生する下水汚泥を嫌気性消化して得られる消化ガスを発電に有効活用することを目的に岩手県が設置し、平成29年12月1日に発電を開始しました。都道府県が所管する流域下水道の処理場におけるFIT活用の発電としては東北地方で初の事例となります。

発電容量:
350kW
発電機の構成:
25kW×14台
発電機の形式:
マイクロガスエンジン
年間発電量:
約250万kWh
参考:岩手県ホームページ「北上浄化センター消化ガス発電施設」
北上浄化センター消化ガス発電施設
写真提供:北上川上流流域下水道事務所・水ingエンジニアリング株式会社